スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
分裂
FOTAが新シリーズ立ち上げを発表!(F1-Live.com)
2009.6.19 16:59

ヨーロッパ時間18日(金)の真夜中、8つのF1チームの連合体であるFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)がF1世界選手権の分裂を正式に発表した。

チーム側が声明を発表したのはFIAが設定した交渉期限である19日(金)に入って数時間後というタイミングだった。FOTAは2010年F1世界選手権に条件付きでエントリーしていたが、チームへの分配金、シリーズの運営と統治、そしてレギュレーションにかんしてFIAとFOTAの間で妥協点が見いだせずにいた。

FOTAの声明には「FIAと商業権保有者(FOM/フォーミュラ・ワン・マネジメント)はFOTAを除外する行動に出た。主要チームの願いは無視されたのだ」と記されている。
さらに「加えて2006年以降の何千万ドルもの分配金が、商業権保有者からチームに支払われることがなされないままとなってきた」とも付け加えられた。

この声明を発表したのはBMWザウバー、ブラウンGP、フェラーリ、マクラーレン・メルセデス、ルノー、トヨタ、レッドブル、トロ・ロッソの8チームだ。
声明には「そのためこれらのチームにとって、参加者とパートナーが価値を見いだせるような新しい世界選手権を設立するために準備を開始する以外、選択肢がなくなった」とも記されている。

その新シリーズに関しては、名称や使用サーキット、開始年といった詳細はまだ明かされていない。現時点ではそのシリーズのグリッドを埋めるのは8チーム16台になりそうだが、各チームがマシンを3台ずつ出走させることになれば、24台でのバトルが見られることになるだろう。

「この新シリーズは透明性のある統治や1セットのレギュレーションを取り入れ、参加者を励ましつつファンの願いに耳を傾けることになる。さらに世界中の視聴者やパートナー、他の重要な利害関係者にとっても魅力的な価格を約束する」
「主なドライバー、スター、ブランド、スポンサー、プロモーター、そして歴史的に高いレベルでモータースポーツを支えてきた会社が、この新シリーズと関わることになるだろう」

しかし、この新シリーズ設立に関してはさらなる政治的な問題を解決する必要があるだろう。フェラーリとレッドブル系2チームは過去にFIAと結んだ協定が存在する関係から、FIAによって無条件エントリーを行ったと判断されているのだ。

FIAおよびその会長マックス・モズレーと提携し契約を結んでいるFOMのCEOバーニー・エクレストンはすでに、新シリーズに対して法的に戦うことを明言。今後、すでにF1と契約を結んだ各グランプリの主催者やテレビ局と交渉を行うことを明かした。
そのため、新シリーズがモナコ、スパ、モンツァといった伝統的なサーキットでレースを行えるかどうかは今後の交渉と展開次第ということになる。一方、FOTAのプランには伝統的なイギリスチームであるウィリアムズや、インドの資本で運営されているフォース・インディアは含まれていない。この2チームはすでに、2010年はF1世界選手権に参戦することを決めている。

今シーズンが始まる前から燻っていたF1の政治的対立はついに極まり、このような事態に至ってしまいました。

グランプリを統括するFIAと、チーム連合であるFOTAの対立軸となったのは、来シーズンから導入が検討されていた「予算キャップ制」です。予算キャップ制とは、チームがマシン開発やマネージメントに使う予算の上限を約60億円に制限しようというもの。
一般的な感覚からすれば非常に大きい金額に思えますが、現在F1に参戦しているワークス(自動車メーカー)チームは、その10倍以上の予算を使っていました。来年からいきなり予算を10分の1に減らすというのは、各チームが血眼になって勝利とタイトルを目指すF1レースの中ではかなり難しい要求だといえるでしょう。
それだけならばまだしも、FIAはこの予算キャップ制をチームによる選択が可能な形とし、導入したチームには大きなアドバンテージを与えるという二段式のレギュレーションを提案していたのです。これにはフェラーリなどの古参チームも猛反発をし、来シーズンのF1からの離脱をほのめかすなど、FIAに対する牽制を強めていました。

結局、フェラーリも含めた全チームがエントリーを提出することにはなったのですが、予算キャップ制の撤廃などの条件付きエントリーとなりました(いち早く来シーズンの参戦に踏み切ったウィリアムズとフォース・インディアはFOTAから除外)。
FIAとFOTAは何度も協議を行い妥協点を見出そうとしましたが、FIAは一歩も引かず、ついにはフェラーリを筆頭とする8チームによる新シリーズ立ち上げの宣言となったわけです。

F1がこのような分裂状態に陥った背景には、FIAの長年に及ぶワークスチームに対する圧迫がありました。
FIA会長であるマックス・モズレーは、際限なく続くチームの予算拡大に以前から懸念を示し、度重なるレギュレーションの改定を行ってきました。
モズレーの一貫した主張は、グランプリにかかるコストの削減。
大規模な予算を必要とするようになった現在のF1では、チーム経営が非常に難しくなっており、新規チームの参入などほとんど見込めなくなっています。コストをできるだけ減らし、資金のあるチームとそうでないチームとの差を極力なくすことによって、どのチーム、どのドライバーにもチャンスがあるようなグランプリにしたいというのが、モズレーの目標なのでしょう。それはそれで、ひとつの理想型といって良いかもしれません。
しかし、毎年のように繰り返されるレギュレーションの大幅変更によって、チームはその都度新たなマシン開発を余儀なくされることとなり、結果としてかえってコストの増大を招くという皮肉な事態に陥っています。さらにエンジン開発禁止をはじめとするがんじがらめのレギュレーションは、技術者にとっても開発意欲をそがれるものであり、ワークスチームはF1への参戦メリットをどんどん失っているように思えます。
FIA主導による近年のF1のあり方が、今回の分裂騒動の伏線になっているのは間違いないでしょう。

さて、FOTAの立ち上げる新シリーズは果たして成功するのかどうか。
今のところ名前も何も決まっておらず、具体的な形は何一つ見えてきません。今回の発表はFIAに対する牽制に過ぎず、FIA側から妥協を引き出すことさえ出来ればまたもとの鞘に納まるということなのかもしれません。
分裂といえば思い出されるのは、アメリカにおけるCARTの分裂劇。
IRLの立ち上げによってそれまで人気を博していたインディカー・レースは勢いを失い、CARTを引き継いだチャンプカーはIRLに統合吸収されるという事態になりました。
FOTAによる新シリーズが実現すれば、今までにないハイレベルなレースが楽しめる魅力的なシリーズとなるのは間違いないでしょう。フェラーリ、マクラーレンといった有名チームが名を連ね、F1ワールドチャンピオン経験者を含む最高峰のドライバーたちが本気でしのぎを削りあうことになるのです。
しかし、どんなに面白いレースが見られたとしても、そこに「F1」の名はありません。
個人的にはFOTAの目指す新しいレースイベントを見てみたいと思いますが、いつかは「正真正銘のF1」が戻ってくることを強く願っています。
スポンサーサイト
【2009/06/20 19:47】 | スポーツ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<カマタリ(BlogPet) | ホーム | 力士(BlogPet)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://mikanagi.blog20.fc2.com/tb.php/297-75cee046
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。